コラム Vol.9:ベスパ紹介
コネクティングロッドでは世界中の様々なスクーターを販売致しておりますが、当店では人気の
ヨーロピアンスクーター及び関連ブランドと言えども、一般的知名度は正直まだまだといった感じです。
そこで今回のコラムでは、おさらいの意味も含めて、改めてヨーロピアンスクーターメーカー及び
関連ブランドの、ベスパ・ピアジオ・ジレラ・アプリリア・マラグーティ・アディバ・プジョー・デルビ・
ザックス・MOMOデザインの解説をさせていただこうかと思います。
このサイトをご覧になっている輸入スクーターファンの皆様にはいまさらの内容になってしまうかも
知れませんが、今回は輸入スクーター初心者の皆さんに向けた内容ということでご理解ください。
・Part01:ベスパ ・Part02:ピアジオ ・Part03:ジレラ ・Part04:アプリリア ・Part05:マラグーティ
・Part06:アディバ ・Part07:プジョー ・Part08:デルビ ・Part09:ザックス ・Part10:MOMOデザイン
ベスパ / VESPA (イタリア) スクーターの原型を生み出したブランド
世界初のスクーターのコンセプト
1945年4月、ピアジオ社のエンリコ・ピアジオは、ヘリコプターエンジニアのコラディーノ・ダスカニオ (世界初の実用ヘリコプター創始者)を、新しいタイプのオートバイ/スクーター開発の責任者に命名しました。この当時、スクーターなるものは存在せず、全く新しい取り組みとなりました。
ピアジオの示すコンセプトは、これまでのオートバイとは全く異なり、1.乗る人が足を上げてサドルを跨がなくてよいもの。
2.水溜りの上を走っても、泥が服を汚さないもの。
3.スペアタイヤ用のスペースを確保する。
4.軽量かつ取り扱いが簡単なもの。
5.女性にも乗りやすいもの。などでした。
新しいアイディア
エンリコ・ピアジオのスクーターのコンセプトを聞いたエンジニアのダスカニオは、
ピアジオ社の持つ鉄鋼技術や航空機技術も踏まえ、
1.プレス加工したスチールを用いてボディを作り、フレームの機能を持たせる (モノコックボディ)。
2.そのボディの中にエンジンやスペアタイヤのスペースを確保する。
3.足元に鉄板を設けることにより、泥の跳ね返りを遮る。
4.フロントタイヤには航空機のタイヤと同じ構造のシングルアームサスペンションを採用し、
片持ちでタイヤ交換も楽にする。
5.リアタイヤはエンジンと直結させ、タイヤ交換を楽にする。
6.ギアチェンジはこれまでの足で行うのではなく、左手のハンドルチェンジとし、靴を汚さないようにする。
などの技術的な回答を示し、実際の開発に着手することとなったのです。
べスパの誕生
ピアジオ社製新型オートバイである「スクーター」は、1946年4月に報道機関に発表された
そのスクーターは、エンジンからブンブンという音が出ているのと、
リアのエンジン・タイヤ部分が丸く膨らんでいることから「蜂」を連想させ、
イタリア語のスズメバチの意味である「VESPA」と呼ばれました。
ファッションをリードする存在へ
その後べスパは全世界へと受け入れられ、ファッションとも融合し、流行を生み出していきます。
映画「ローマの休日」(1953年) 「さらば青春の光」(1979年)、TVドラマ「探偵物語」(1979年)をはじめ、
多くの映画、TV、コマーシャルなどにべスパは登場し、今もそのハイセンスな雰囲気を
様々なメディアにおいて醸し出し続けています。
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