コラム Vol.9:ピアジオ紹介
ピアジオ / Piaggio (イタリア) ヨーロッパ最大の2輪メーカー
メーカーでもあり、ブランドでもあるピアジオ
「ピアジオ」「べスパ」「ジレラ」のなどのブランドは輸入スクーターファンにはもうすっかりおなじみのものとなりましたが、実はこれらのブランドは一つのメーカーのものなのです。
上記ブランドを統括し、各ブランドごとの車両開発・製造を行なっている事実上の製造メーカーこそがピアジオなのです。
元々はピアジオ社でべスパを製造販売し、「ジレラ」をスポーツスクーター部門としてピアジオ社に取り入れ、更に最近では「アプリリア」やスペインの「デルビ」などもその傘下に加え、現在ではヨーロッパのみならず世界有数の規模を誇るオートバイ製造メーカーへと成長しました。
船から鉄道車両へ
ピアジオ家はもともと船乗りであり商人でした。1884年リナルド・ピアジオは、船舶用品の製造を始めます。 船舶事業の成功で一財を手に入れた彼は将来を見据えて、更に鉄道車両の製造にも乗り出します。
さらに航空機産業へ
第一次世界大戦に入ると、鉄道車両技術を応用して航空機の機体製造も始め、
航空機エンジンも開発したピアジオ社は航空機そのものも製造を始めます。
その当時、鉄道車両と航空機はピアジオ社の基幹産業となり、鉄鋼加工技術は、
後のべスパの開発へと繋がっていきます。
第二次世界大戦の荒波にのまれ、そこからの再起
第二次世界大戦末期、イタリアは連合国の攻撃を受け、ピアジオ社の工場も例外なく
大きなダメージを受けます。1943年イタリアは連合国に降伏し、国全体で再建の道を模索している中、
当時のピアジオ社のエンリコ・ピアジオは1945年4月に新規事業として、
庶民の足となるスクーター・プロジェクトを発動させるのです。これがべスパへとなるのです。
エンジンメーカーでもあるピアジオ
ピアジオは、二輪用エンジンメーカーでもあります。ピアジオ社製品以外にも
ピアジオ社エンジンを搭載しているものも数多くあり、パワフルで優秀なエンジンで定評があります。
主なエンジンに「リーダーエンジン(125cc)」、「クオーサーエンジン(250cc)」、「マスターエンジン(500cc)」
などがあります。
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