輸入スクーターを楽しもう! Vol.6 ジレラ ネクサス500SSで北海道に行こう!
一昨年はベスパPX200FL2、昨年はマラグーティ マディソンRS250と毎年恒例となっている夏のロングツーリング。今年は本州を離れ、バイク乗りの聖地とも言われる北海道に行ってきました。今回の旅のお供はジレラの最新スポーツメガスクーター、「ネクサス500SS」。広大な北海道を走るのにうってつけのスクーターです。スポーティさを前面に打ち出しているネクサス500SSが、本州には無い広大さを持つ北海道でどんな走りを見せてくれたのかレポートしてみたいと思います。
報告者:川本 健太
今回は時間の関係もあって、高速道路+フェリーという、オーソドックスな方法にて北海道を目指すことにしました。東京の杉並を出て、環状八号線を北上し、外観自動車道から東北道に乗り継ぎ仙台港へ。そこからはフェリーで苫小牧へと向かいます。
一日目 苫小牧港~鴨居村 つるいキャンプ場
朝、フェリーのB寝台で目を覚ますと、もうすでに北海道はすぐそこでした。入港直前に飛び起きた僕は慌てて支度をしてデッキに駆け上がりました。大きな空の元に広がる北海道の雄大な大地を目にしながら、急いでネクサスの所まで行き、フェリーを降りました。
心配していた天気も、この日は文句なしの快晴。北海道についたことに胸を弾ませつつ、まずは北海道最南端 襟裳岬を目指します。門別・静内などを通過し、海岸線をひた走ります。
右手には海、左手には牧場と、本州ではなかなか見ることのできない景色が広がり、北海道に来たことを実感させてくれます。牛はもちろんたくさんの馬も僕を迎えてくれていました。交通量も少なく、走りやすい事この上ない北海道の国道をネクサスで快走し、襟裳岬へ。襟裳岬には「風の館」と呼ばれる観光施設もあり、沢山の観光バスが停まっておりました。展望台からの景色を眺めながらしばしの休憩。
そして今度は釧路へと向かいます。雄大な景色とほのかな潮の香りに包まれ、ネクサスで快適に走っているとオートバイ乗りである楽しさを改めて実感します。大きな鉄板に囲まれながら走る自動車では感じることのできない、全身で感じる開放感と疾走感は最高です。
ツーリングに便利なジレラ ネクサス 500SSの機能
ちなみにネクサスのメーターパネルには、中央にタコメーター、左側にスピードメーター、右側には多機能デジタルメーターが表示されます。時計や水温計、燃料の残量は勿論のこと、最新の1リッター辺りの燃費が随時表示されたり、このペースで走るとあと何キロ無給油で走れるかなどの他のスクーターにはなかなかない機能があります。
長距離ツーリングやガソリンスタンドがあまり無いような場所へ行ったときなどに給油ポイントの計画を立てるのにとても重宝します。個人的にはデジタルメーターもさることながら、中央に配置されたタコメーターにジレラらしさが感じられてお気に入りです。
釧路の無料キャンプ場を今夜の宿に
釧路に着く頃には、陽も落ち、薄暗くなっていました。「そろそろ今夜の宿を決めないと」と思い、地図を開き、釧路から比較的近い無料キャンプ場を見つけ、そこを目指すことにしました。釧路から北に30kmほど上った鴨居村の「つるいキャンプ場」を今夜の宿とすることにしました。ようやくキャンプ場に着いた時にはもう真っ暗で、キャンプ場の看板を見落としてしまい、危うく野宿する羽目になりかけました。自分の無計画性をちょっと反省しました。 キャップ場の朝は早く、就寝も早いので、ほとんどの先客の皆さんは自分のテントに入っていて、人影は見えませんでした。ネクサスのヘッドライトと、持参したランプの光を頼りになんとかテントを立て、荷物を降ろし、すぐ近くの「つるい温泉」へと向かいました。
夏とはいえ北海道は場所によって気温の差はかなりあります。なんと釧路はこの日最低気温が10度を下回る寒さ。早速温泉に浸かって冷えた体を温めます。キャンプ場の自分のテントに戻り、この日はすぐに眠りにつきました。 |