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ベスパ GTS Super 150 インプレッション


VESPA GTSのエントリーモデル、ベスパ GTS Super 150のインプレッションです。 300ccモデルと共通の車体のため、GTS Super 300と重複する部分もありますがご了承ください。

海老名SAにて

第一印象と取り回し

グラマラスな曲線がイタ車としてのアピールを感じる個性的なシルエット。国産125ccスクーターよりは重い感じがしますが、日常的に使う部分で取り回しに困ることは殆どないでしょう。

乗車ポジションと足つき性

そのまま椅子に腰掛けたような乗車姿勢はとても自然で、幅広なシートと相まって様々なポジションを取ることができます。 身長180cmの私でも腰を少し後ろにずらせば窮屈な感じもしないので、リラックスした乗車姿勢を取ることができます。

足つき性は、身長180cmの私でシートのやや前方に座って、両足の踵が付きます。 国産スクーターを比較するとシート高は、高く感じるかと思います。

意外なほどに少ないGTS Super 300との差

走行中 実際に乗るまでは、GTS Super 300と共通の車体で155ccのエンジンなので、加速などは推して知るべし・・・と思っていましたが、 少しビックリしたほど体感加速に排気量ほどの違いは感じられませんでした。

278ccのGTS Super 300とは123cc、原付二種バイク1台分の差があるのですが、 低速域からの加速においてはGTS Super 300が持っていたような滑らかさやトルク感を充分感じることができます。
もちろんGTS Super 300と実際に2台並べてタイム計測をすれば、155ccモデルゆえの差は明らかになるのでしょうが、 洗練されたピアジオ i-Getエンジンの完成度のせいか、鈍重な印象は全くありませんでした。

ユーティリティなど各部インプレッション

ヘルメットホルダー使用時 ヘルメットホルダー使用時 排気音は300ccモデルとかなり違って、低音の響きなどはなく、ごく静か。アクセルを開ければ「ヒューン」と言った軽快な音を聞かせますが、 300ccモデルと比べると面白味は少ないです。ブレーキのタッチはGTS Super 300よりソフトに感じましたが、これは個体差かもしれません。

ウィンカーインジケーターは左右の区別がなく、動作感も少ないのでいまいち使いづらく感じます。 丸型のミラーはレトロな感じでVespa GTSによく合いますが、視認性確保の意味では横幅がもう少し欲しいところ。

シート下スペースはGTS Super 300と同じく横幅が狭いのでフルフェイスヘルメットの収納は不可。ただ、ヘルメットホルダーならフルフェイスヘルメットでも装着が可能です。

安心感すら感じるアイドリングストップ

東名高速を走行

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ベスパ GTS Super 150のアイドリングストップは、車両停止後4秒ほどで自動でエンジンが停止、その後アクセルを開ければスムースにエンジンが点火して発進します。
アクセルを開けてから発進までタイムラグを感じることがないので、アイドリングストップ搭載車両に初めて乗った私も違和感を感じませんでした。

長めの右折待ちでもアイドリングストップが動作し、エンジンが停止しますが、すばやく発進できるのであせったりすることはありません。

大型バイクなどで渋滞した都市部を走っているとどうしても燃費は悪くなってしまいますが、GTS Super 150に乗っていると、アイドリングストップ機能が 自動で燃料を節約してくれている気がして(実際そうですが)、事故渋滞などに遭遇しても、燃費を気にするせせこましい気持ちから解放されます。

ただ、燃料の節約が期待できる反面、エンジンが停止している間もヘッドライト・テールライト・メーターパネルのバックライトなどが点灯したままなので、バッテリーへの負担が気になるところです。

※補足 実際にはバッテリーの電圧が規定値まで下がった場合、バッテリー保護のため、アイドリングストップ機能自体が停止します。

一般道での燃費 38.06km/リットル

一般道51.8kmを走行後の給油量は1.36リットル。燃費は38.08km/リットルとなりました。アイドリングストップのおかげでしょうか、 輸入スクーターはもちろん150ccのスクーターとしてもかなりいい燃費だと思います。

高速道路で感じた300ccモデルとの違い

東名高速を走行

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一般道では少なく感じたGTS Super 300との走行性能の違いが、高速道路でははっきりと現れました。 80km/h程の走行車線はスムースに走れますが、100km/h以上の追い越し車線でのアクセルは全開で、余裕はない状態です。 空いているときでないと追い越し車線に入るのは少しためらわれます。

ただ、共通の車体を用いたGTS Super 300と同じく、高速道路でも安定性は高く、やや風が強かった当日も横風を受けてふらつくことはありませんでした。

高速道路を快適に走るのであれば、無理せず走行車線を、というのが実際に走ってみての感想ですが、 155ccの排気量を思うと充分なパフォーマンスかと思います。

高速道路での燃費 43.49km/リットル

高速道路を109.6km走行した後にで2.52リットルを給油できました。高速道路での燃費は43.49km/リットルとなりました。 走行車線を主に走行しましたが、なかなかの優れた数字ではないでしょうか

まとめ

車体が共通なだけにGTS Super 150はのGTS Super 300 の単なるスケールダウン版と思われがちですが、一般道で見せる300ccモデルと遜色ない体感加速と安定性・アイドリングストップによる優れた燃費などの魅力をVespa GTS Super 150は持っています。

加えて、高速道路でも発揮する優れた燃費や車検不要などの低コスト性は、シティコミューターとして大きな長所と言えるでしょう。

Vespaの伝統と魅力+排気量ゆえの余裕とモーターサイクルにも通じるスポーツ性能のGTS Super 300、Vespaの伝統と魅力+必要最低限のスポーツ性能・そして優れた省エネ性のGTS Super 150と、300ccモデル・150ccモデルとそれぞれ魅力的な特性を持っています。

コネクティングロッドでは ベスパ GTS Super 150の試乗車をご用意しています。ぜひお気軽に店頭にてご試乗ください。

ベスパ GTS Super 150 紹介ページ
https://www.connrod.com/vespa/gts-super-150.html


※当記事は個人の感想に基づいて作成されています。何らかの性能、効果、パフォーマンスを保証するものではありません。

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