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コラム Vol.1 :コネクティングロッドが セレクトした理由(ワケ)

プジョー ヴォーグSP

プジョー ヴォーグSP

(フランス製/50CC/モペット)

※プジョー ヴォーグSPの新車は販売終了となりました。

最近、街中でモペットを多く見かけるようになりましたがチャオ、トモス、SACHSなど、数あるモペットの中でもコネクティングロッドはプジョー ヴォーグ SPをお勧めしております。

このヴォーグSPは、実はフランスでは販売されていない日本仕様の車両です。現地フランスではLE、SE、VSEが売られています。プジョー ヴォーグSPはどこが日本仕様なのか?

まず装備です。フランスではウインカー無しでもOKなのでフランス仕様のものはウインカーが付いておらず、当然ウインカースイッチなるものがハンドルに付いていないのです。

日本向けヴォーグSPの便利な各部仕様

日本仕様のSPはフランスの工場で生産する際に日本仕様で作っていますので、すでにハンドルの操作しやすいウインカースイッチが付いているのです。これって、使ってみるとけっこう大きな違いです(写真は日本仕様のものです)。

クリックすると拡大表示します。またヴォーグSPにはシート下に小物入れが付いていてオイルボトルが標準装備になっています。(写真→)これが非常に便利なのです。

ヴォーグをはじめとするモペットは混合ガソリンですのでガソリン補給の際に2ストのオイルを混ぜる仕組みになっています。
モペットの多いヨーロッパでは容易に混合ガソリンを入手できますが、日本では入手が困難なので給油の際に自分でオイルを携帯し、タンクに適量のオイルを混ぜる必要があるのです。

ヴォーグSP以外の車両ではみなさん個々に工夫されているようでオイル缶をマジックテープで車体にくくり付けたり、理科の実験で使うような計量カップをビニール袋(オイルで汚れるので)に入れたりしています。

ヴォーグSPはシート下にオイルボトルを入れる小物入れが付いているので、容易にオイルを持ち運ぶことができるのです。しかも、そのボトルには混合比率の換算メモリが書いてあり、計量カップで適量を量らなくても簡単にオイルをタンクに入れることが出来るスグレモノなのです。
これもモペットを日常乗る上でこのヴォーグが快適にお乗りになれる理由の一つです。

クリックすると拡大表示します。 クリックすると拡大表示します。 クリックすると拡大表示します。

その他フランスのヴォーグではオプションになっているバーロック(盗難防止の鍵)、燃料タンクの鍵、シート下の工具入れ、携帯空気入れが標準装備になっていることも嬉しいところです。

入手しやすいタイヤサイズ

あと忘れてならないのはヴォーグSPのタイヤサイズです。これは日本仕様なのでタイヤサイズが日本国内で容易に入手できるタイヤサイズになっています。

ヴォーグSPのタイヤサイズは、ホンダのスーパーカブ、ヤマハのメイト、スズキのバーディーと同サイズですので、基本的にどこのオートバイショップでもパンク修理、チューブ交換、タイヤ交換が可能なのです。これってスゴイ事なんです。

(参考)代表的モペットのタイヤサイズ

車名

タイヤサイズ

備考

ヴォーグSP

2.25-17

国産有り (カブ等と同サイズ)

ヴォーグLE,SE,VSE

2.25-16

国産無し

チャオ

2-17

国産無し

トモス

2.25-16

国産無し

まあ、あとはデザインがいいですよね。私は個人的にヴォーグ SPのデザインは素敵だと思っています。色のバリエーションも8色と多く、色を選ぶ楽しみもありますし。

もちろんプジョー フランス工場で製造されています

余談ですがインターネットやヴォーグ SPを扱っていないショップさん等の怪情報として南アフリカ製だとかフランスのパンフレットに出ていないから偽物だとかいろいろウワサが出回っているのも滑稽なところです。もちろんフランス国内のプジョー社製で、プジョーの工場で生産されているのは言うまでもありません。

文・コネクティング・ロッド/平井健三

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